硬化型コーティング理解できていますか?

皆さんこんにちは 久々の投稿になります

早速ですが 今回のお題は2つに限定してお話しします

中には、業者でもご認識している方もいるようなのでズバッと書きます

① 硬化系コーティング(ガラス・セラミックなど)が塗装等の上にどんな形で定着しているのか?

② 硬い被膜じゃないとコーティングの意味がない? 硬い被膜にしないと傷が入る?

①硬化型コーティング(ガラス・セラミックなど)が塗装等の上にどんな形で定着しているのか

ガラスコーティングやセラミックコーティングのイメージは、塗装の上にガラスの板のように塗られていると想像されていませんか?

↑こんなイメージで一切のすき間もなくラップされているとイメージされていませんか?

残念ですが全く違います。理想を絵に描いたものにすぎません

通常、コーティング剤の液体を手塗りで施工します

塗装のようにスプレーガンで吹いてそのまま固めたり、刷毛やローラーで塗ってそのまま固めるならそれは叶います。

イメージとしては粒子の集合体です

↑イメージはこんな感じです。実際はもっとすき間があって、シリカなどの粒子の結合体ですからぼこぼこしています。

塗装だって、実際に目には見えませんが、実際は空洞や凹凸があるのです。

コーティングは粒状(粒子)で定着をさせて疑似的に板状にして性能を発揮するように設計されているのです。

② 硬い被膜じゃないとコーティングの意味がない? 硬い被膜にしないと傷が入る?

車の塗装で例えると、欧州車のように硬い塗装で傷が入りにくいようにしている塗装もあれば、やわらかい塗装で傷が入りにくいようにしている塗装もあります。

コーティングも同じでして、硬化系コーティングで塗装を保護(艶向上・防汚性向上・傷軽減効果・他)しているものもあれば、浸透定着型コーティングで塗装を保護(艶向上・防汚性向上・傷軽減効果・他)しているものもあります。

硬化系は持続性が長く感るかもしれませんが、当店使用のカーボンナノチューブのような浸透系も分子結合をして持続性を持っており、長期的に持続をする点でも同等とお考えいただいて良いです。

また、施工する車両がスクラッチシールドのような柔らかい塗装(自己修復性耐スリ傷塗装)の場合は、硬化系を施工することでその機能を低下させる可能性も非常に高く、ましてや硬化系のみの多層コーティングとなると相性は良くはありません。近年は塗装に合ったコーティングの選定をする時代です。

硬い被膜にしないと傷が入りやすい、鉄粉が刺さりやすい、花粉が乗るとダメージを受けるなど全く根拠のない施工店も現に存在しています。

本気でそう思っているものなのか不思議でなりません。

セラミック9Hだから鉄粉が刺さらない?傷が入らない? そんなコーティングがあるなら見てみたいものです。

洗車の拭き上げだけでも傷も入ります。現に当店にもセラミック9Hの多層コーティング施工済み車両はご入庫頂いておりますが、しっかりと傷も鉄粉も満載されております。

硬さや厚みの謳い文句だけで判断することのないよう注意が必要です。なにせコーティングの膜が9Hの硬度を有している訳ではなく、粒子の硬度が9Hなのですから。

それよりもナノレベル(1mmの100万分の1)の粒子の方が、配列の密度が高く機能的で保護の観点からは優れているのかもしれません。

余談ですが、最近ブーム?なのかセラミックやグラフェン・ダイヤモンド・カルナバのオールインタイプのコーティング剤が見受けられます。私的には粒子の大きさやブレンドによるメリットに不明な点が多く、結合力にも疑問が残ります。

個人で使用するなら自由ですが、長期検証をして結果を出さないと、お店での使用は厳しいです。私がお客様に提供するのであれば、グラフェンならグラフェン、セラミックならセラミック、ダイヤモンドならダイヤモンドに特化した商品を使用します。

欲張ると全てが中途半端で良い結果が出ないものです。

今日は文章が少し難しくなりましたことをお詫びいたします。

またあくまでも私の考えですので、悪しからず。

では本日はこの辺で

またお会いしましょう(^^)/

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