鏡面研磨と塗装膜厚の関係

今回はオートディテーリングの研磨(ポリッシュ)について少しだけ記述しておきます。

あくまでも自動車塗装へのバフによる研磨について出来るだけ分かりやすく記載します。

最初に言っておきます 当店は「鏡面研磨はお受けいたしません」

鏡面研磨についてのお問い合わせがが多く、誤認識をされている事が多々ありますので

その理由についても述べさせて頂きます。

一般的な塗装の厚み

100μm(0.1mm)前後(髪の毛の太さが80μm(0.08mm)程度)

・輸入車は最大180μm程度あったりします

研磨の主な目的(バフ研磨)

・傷を目視できない状態にする

・傷を目立たない状態にする

・塗装表面の劣化膜を落として光沢を上げる

・塗装表面の凹凸を整えて乱反射を抑制して光沢を上げる

研磨方法と使用する道具

・バフとコンパウンド(研磨粒子)

・ポリッシャー(研磨機)

・手

・サンディングペーパー、サンディングパット

ここで塗装の厚みについてもう一度ご覧ください

1mmの1/10程度です

しかも研磨する部分はクリアー塗装で、塗装膜厚の約3割程度しかないのです

もうお分かりでしょうか?

削れるクリア塗装は多くはないんです。

実際に当店でも傷が入って研磨で消そうとしても、計測するとクリア塗装がない事もあります

しかもクリア塗装が無いと光沢は出ません

クリアー塗装の代わりにコーティングを塗ってもクリアー塗装の代替えにはなりません

それでも研磨でゴリゴリ削って、傷は無いけど光沢も無い状態にしますか?

最後に鏡面研磨についてです

鏡面塗装は、塗装の段階から鏡面塗装にするために厚めに塗装してあり研磨してから

次の塗装をします。代表的な車はトヨタのセンチュリーは鏡面塗装です

職人さんが手作業で鏡面塗装をつくっています

一般的な塗装面は塗装肌があり凹凸が出ます(中にはゆず肌という方もいます)

これを鏡面研磨なんてできると思いますか?

そもそも鏡面にするだけのクリアー塗装は存在していないのです

なので当店では鏡面研磨は物理的に不可能ですので鏡面研磨はできません

一回の研磨で削りすぎな施工店も見受けられますが、次の研磨ができる余力を残すことがとても大切です。

次に何か塗装トラブルがあった時のためを考えておきたいものです。

研磨は状態によって判断することが一番大切なことで、計測をしてから適切な道具を使います。

深めの傷は深追いしないことも大切で、できる範囲で最大限の研磨は施工させて頂きます。

貴方の塗装は無限ではないのです。

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